ラテはエスプレッソで出来ている

コーヒーやエスプレッソにまつわるブログ

【兼用NG】エスプレッソ専用のグラインダーを購入すべき3つの理由

こんにちは。ぼっちバリスタです。

僕は6月にハンドプレスタイプのエスプレッソマシン「フレアエスプレッソ PRO2」を入手してから、ほぼ毎日エスプレッソを楽しんでいます。

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自宅でエスプレッソを楽しむ

バリスタ経験がない僕ですが、毎日自宅でエスプレッソを抽出したり有名なお店でエスプレッソを飲んで勉強したりすることで、エスプレッソについてだんだんとわかって来ました。

・・・そんな 僕がこれからエスプレッソを楽しむ方に伝えたいことが一つだけあります。それは、

エスプレッソ専用のグラインダーを買おう!

ということ。

なぜエスプレッソ専用グラインダーを購入すべきなのか

結論を一言で書くと「エスプレッソは調整がめちゃめちゃ大事だから」です。

・・・調整?

調整が以下に大事かをまずは書かせてください。

エスプレッソは要素(要素)の組み合わせで出来ている

エスプレッソの味は以下要素(変数)で決まります。

  • コーヒー豆(生産地・焙煎度合い・鮮度)
  • 粉の粒度(メッシュ)
  • お湯の温度(℃)
  • 抽出する圧力(Bar)
  • 抽出量(ml)

上記以外にもエスプレッソマシンによってはフロー(湯量)やグラスの温度、使う水の水質なども絡んできますが、本筋と外れるのでここでは割愛。

エスプレッソをメインとしているカフェでは、美味しいエスプレッソを抽出するためには上記要素をいじってお店の味を安定して提供しているわけですね。

家庭用エスプレッソで重要な要素は「粉の粒度」だけ!

何百万円とするカフェのエスプレッソマシンとは違い、家庭用マシンではボタンを押すだけでエスプレッソが飲めます。この場合、僕たちがいじれる要素は以下2つだけなんです。

  1. コーヒー豆(生産地・焙煎度合い・鮮度)
  2. 粉の粒度(メッシュ)

1のコーヒー豆はエスプレッソをメインとしているカフェで販売されているコーヒー豆を買えば間違いなし。

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有名店の豆を買ってみよう

プロが焙煎した新鮮な豆を使えば(好き嫌いは置いておいて)間違える確率はかなり下がります。

つまり、最後まで残るのは「粉の粒度」だけ。

自宅で美味しいエスプレッソを飲むために一番大事なアイテムは、粉の粒度(メッシュ)を調整できるグラインダーなのです。

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うちのグラインダー「エウレカ ミニヨン」

異論は認める!

エスプレッソ専用と普通のグラインダーの違いは「微調整できるかどうか」

一般グラインダーでも「エスプレッソ対応」と商品パッケージに謳われているモデルがあります。実際エスプレッソを入れることも出来ます。

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←エスプレッソ用グラインダー「エウレカ ミニヨン」 →普通のグライダー「ボダム ビストロ」

では普通のグラインダーとエスプレッソ用のグラインダーでは何が違うのか。

もちろん「エスプレッソ用により細かく挽ける」ということも言えるのですが、それ以上に大事なのが「エスプレッソグラインダーは粒度を微調整できる」という点です。

エスプレッソ用グラインダーは微調整できる

普通のグラインダーとエスプレッソ用グラインダーの違いは以下の図を見れば一発で理解できるはず。

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一般グラインダーとエスプレッソ専用の違い

エスプレッソ用のグラインダーの方が細かく挽けるのは想像に容易いと思います。でももっと大事なのは「粗さを調整するレンジが広い」こと。

図の「極細挽き」と「細挽き」の間を比較してみてください。エスプレッソ用のほうがメモリが多いし広いので細かく調整できるのです。

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エスプレッソ用グラインダーは微調整が得意

エスプレッソ用グラインダーは「もうちょっと粒度を細かくしたい」「もうほんの少しだけ粗く挽きたい」みたいな微調整が得意なのです。

一般グラインダーでもエスプレッソ用の粉が挽けるけどその先は無理

一般グラインダーでも商品によっては「エスプレッソ用」とカタログに謳われており、実際エスプレッソに使うことができるものもあります。僕が使っているボダムのビストロもそうでした。

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愛用しているボダム・ビストロ。エスプレッソも一応対応している

たまたま美味しくエスプレッソを抽出できたならラッキーですが、そうじゃない場合にはそれ以上微調整が出来ないので先には進めない。豆によっては粒度を細かくしないと行けなかったり、逆もあります。そういった細かな変化には対応出来ないのです。

実際僕もそれが理由でエスプレッソ用のグラインダーを購入しました。

エスプレッソはドリップコーヒーよりも6倍感度が高い

「でも実際、プロでもないのにそんな微調整することあるの?」

と思うでしょう?実際、ドリップコーヒーで1gくらい粉が違くても味はそんなに変わらないです。

・・・エスプレッソがおもしろいのはこの部分。粉の粒度を少し変えると、味がガラッと変わります。

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味だけでなく抽出料やクレマの量も変わる

ガラッと変わる理由は抽出量の違いにあります。

通常のドリップコーヒーと比べるとエスプレッソは抽出量が少ないので粉の量を変えると味の変化が大きいのです。具体的には、ドリップコーヒーだと24gの粉で300ml(二杯分)抽出しますがエスプレッソは粉20gでたったの40ml。コーヒー粉を1g変更した時の影響度がドリップコーヒーの約6倍違う。感度6倍!!!!!

グラム数変更はモチロン、粒度を少し変えるだけで味の変化がわかる。例えば「このエスプレッソ、雑味や苦味がすごいし喉が渇く…」と思ったら成分を引き出し過ぎ(過抽出)なので粒度を粗くして、グラム数を減らしてみるとフルーティで飲みやすくなったりするんです。

専用グラインダーが無いとエスプレッソが抽出出来ない可能性も

僕がエスプレッソ専門のカフェで豆を買う際、店員さんから「エスプレッソ用のグラインダーは持っていますか?」と確認を受けました。

なぜかというと、専用グラインダーが無いと家でエスプレッソが飲めない可能性があるからです。ここでもし「無い」と答えたらグラインダーで挽いてくれたかもしれませんね。

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エスプレッソ専門カフェのグラインダー

そう。エスプレッソ用のグラインダーが無いと、エスプレッソが抽出出来ない可能性があります。

具体的には「粉が粗すぎて9気圧に耐えきれずに圧力がかからないシャバシャバエスプレッソができる」ということ。

せっかくエスプレッソマシンを買ったのに、粉の粒度が荒いとお湯が一瞬で通過してしまい、十分に豆の成分を抽出出来ないので味が薄くて水っぽいエスプレッソしか飲めない。悲しい。

粉の粒度を調節できたほうがエスプレッソは楽しい

粉の量や粒度を変えてみることがエスプレッソの楽しさだと思っています。

豆ごとの適切なポイントを探っていくのが楽しい。しかもこの値って時間帯によって変わるんですよね。朝のエスプレッソでは良いと思っていた粒度が夜抽出するときには濃すぎたり。そして、そのまま飲むときとミルクを使うラテのときでまたちょっと違う。

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最適な粒度を見つけるのがエスプレッソの醍醐味

はっきり言って正解を見つけるのは至難の技。でも定期的に飲むことで「これは好き」「これは嫌い」みたいなのがわかってくるし、そういう調整をするためにはエスプレッソグラインダーは必要不可欠だと言い切れます。

逆に、そういうのめんどくさいし決められた味を楽しみたいのであれば、絶対「ネスカフェ・ドルチェ」のようなカプセルタイプのマシンを導入したほうが幸せになれると思います。あれ、普通に美味しいよね!

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ネスカフェ・ドルチェ

まとめ

「エスプレッソを自宅で楽しむなら、専用のグラインダーを購入しよう」

というお話でした。

一般グラインダーとエスプレッソ専用グラインダーでは味やできることが全然違うし、どちらが優れているとかではなく用途が違うと割り切って専用グラインダーを買いましょ。

残念ながらエスプレッソ用のグラインダーは高機能な分、金額は高めです。が、せっかくエスプレッソやエスプレッソを使ったドリンクが好きなら、ぜひグラインダーを買って味の調整を楽しんでみてはどうでしょうか。

こんな感じ。