ラテはエスプレッソで出来ている

コーヒーやエスプレッソにまつわるブログ

【水出しエスプレッソ】氷水を使ってフレアエスプレッソで冷たいエスプレッソを抽出する方法

こんにちは。ぼっちバリスタです。

僕はフレアエスプレッソというハンドプレスタイプのエスプレッソマシンを愛用しています。といってもまだ一か月しか使っていませんが…

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ボタン一つのできるエスプレッソマシンとは違い、お湯を自分で沸かし、粉も自分で挽き、ポルタフィルターへのドーシングそしてタンピングし、9気圧(厳密には水圧)かけてエスプレッソを抽出するところまですべて手動。手間がかかる反面、エスプレッソを抽出する過程をすべて自分好みでアレンジできたり、作業そのものが楽しかったりと今日までほぼ毎日数回抽出するくらいにはハマっています。

そんなフレアエスプレッソだからこそできる技が「コールドプレス」。"水出しエスプレッソ"と呼んだ方が分かりやすいかもしれません。通常エスプレッソは熱々のお湯で抽出しますが、このコールドプレスでは水でエスプレッソを抽出するのです。

今回はコールドプレスで冷たいエスプレッソを抽出する方法が分かってきたので記事にしました。

フレアエスプレッソで水出しエスプレッソを抽出する方法

早速フレアエスプレッソを使って水出しエスプレッソを抽出してみます。

エスプレッソなのにまろやかで後味がすっきりしており、ラテなどミルクで割っても当然美味しいのでフレアエスプレッソをお持ちの方はぜひ作ってみてください!

注意点としてこれはPRO2のレシピです。Neoなどシングルショット用のマシンをお持ちの場合、レシピの方は良しなに置き換えてください。

水出しエスプレッソを作るのに必要なもの

必要なものは以下です。

  • フレアエスプレッソ
  • エスプレッソ用に挽いた粉 24g
  • 冷蔵庫で冷やした水(抽出用)
  • 氷(抽出後の冷却用)

「冷蔵庫で冷やした水」は氷水で代用することができます。なんならそっちの方がベター。

より完璧を求めるのであればフレアエスプレッソのシリンダーやポルタフィルターも冷蔵庫で冷やしておくとより冷たいエスプレッソが抽出できます。

エスプレッソの粉の粒度はどうすればよいか

エスプレッソでキモとなるのが「挽く粉の粒度」です。

数値を記載してもグラインダーによって違うし、なんなら豆の種類によっても数値は変わる。しかも粒度がうまく決まらないと抽出失敗する。粉の粒度は調整必須です。

でで。

僕なりに何回か試行して発見した法則が以下。

水出しでは普段のエスプレッソに使う粒度+2メモリ細かくする

最初に、僕が使っているグラインダーはEUREKA(エウレカ)のMignon Silenzio(ミニヨン・シレンジオ)です。

色々な豆で試したのですが、どんな豆でも「普段より2メモリ細かく挽く」ことでいい感じに水出しで抽出できました。やってみてください。

実際に水出しエスプレッソを抽出してみる

手順は基本的に変わりません。大きく違うのが「粉の粒度」と「抽出時間」です。

  1. ポルタフィルターに22gの粉を詰め込む
  2. タンピングはしっかりやる
  3. シリンダーを連結する
  4. 冷やしておいた冷たい水(または氷水)を注ぎ、圧力ゲージを取り付ける
  5. 時間をかけて抽出する

ではやっていきます。

シリンダーを冷蔵庫または冷凍庫で冷ましましょう。

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僕は氷庫にシリンダーをぶちこんだ

その間に、グラインダーで豆を挽きます。普段粒度3で挽いているので粒度1.5にして挽きます。

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←粒度3。→粒度1.5
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かなり細かいと感じる

粉量を22gとしているは意味があります。フレアエスプレッソ PRO2では最大容量が24gなのですが、最大にすると抽出時間が5分を超えます。5分抽出でハンドルを押さえ続けるのは大変で、色々調整したら22gがちょうど良かったです。

粉のタンピングも普段よりしっかりします。簡単に水を通さないくらいの気持ちでやってしまってよいです。

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画像は22gではないが参考イメージです

タンピングが終わったら冷やしていたシリンダーを出し、ポルタフィルターに差し込みます。

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キンキンに冷えて結露してるシリンダー

連結したら、早速用意しておいた冷えた水(または氷水)を注ぎます。

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氷水を入れるのが違和感w

そしていつも通りエアーゲージを差し込んだら準備完了。

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シリンダーが冷たい

さぁ、抽出フェーズです。

抽出時間は3分30秒!!

エスプレッソは通常30-40秒くらいで抽出します。が、水出しではもっと時間をかけて抽出する必要があります。これはお湯の温度が低いとコーヒーの成分が抽出されにくいから。浸透圧によってコーヒー成分は抽出されるのですが、絶対温度は濃度と比例するようです。

普段なら蒸らしをしますが全く垂れてこないので9BARで一気に圧をかけ続けます。

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ふだんならこれで蒸らしが完了するが・・・

9BARでしばらく待つとポタポタと抽出液が垂れてくるのでそのままひたすら耐えます。

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3:30程経過

かなり長いですが体重をかけながら待っていればそこまで大変じゃないです。

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水出しエスプレッソ完成!

無事水出しエスプレッソが完成しました!

完成した水出しエスプレッソを飲んでみた

ポタポタと点滴のように抽出されたエスプレッソですがちゃんとクレマが出ています。

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しっかりクレマ

飲んでみると・・・

「普段飲んでいるエスプレッソ取らべて飲んだときの刺激が少ない」「けど味がしないってわけではなくて飲みやすい」「後味はスッキリでおかわり飲みたくなる!」って感じ。

正直、普段飲んでいるエスプレッソを期待すると「あれ?」って感じはありますが、これはこれで別の飲み物で好きです。特に夜ブログ書く時のお供にはこっちのほうが好きかな。

あとは冷たいアレンジドリンクを作るときもこっちのほうが低温なので氷が水に融けないので良い気がします。

まとめ

フレアエスプレッソで水出しエスプレッソを作ってみました。

水出しエスプレッソ自体マイナーですが、コーヒー好きな人にはネタになるのでフレアエスプレッソを持っているのなら一度はやってみても良いと思います。

粉の粒度を調整したり、抽出時間を長くすることで対応できるあたりは自由度が高いフレアエスプレッソならではですね。

味自体は刺激が弱いのですがこれはこれで唯一無二な味なのでエスプレッソの刺激が強いのが苦手な人には向いていると思います。

僕も夏の夜のお供にエスプレッソを抽出するときは水出しエスプレッソを作るつもりです。(そしてこの記事は水出しエスプレッソを飲みながら書いています)

こんな感じ。