こんにちは。
ここ半年ほど、おうちカフェにハマっています。

で、一ヶ月ほど前からエスプレッソに興味が湧いてきたので本格的に調べ、勉強してみたらとんでもない沼でした。
家で本格的なエスプレッソを始める為に必要なモノとコトを調べてみた
おうちでエスプレッソを飲みたいと思った方へ、これだけは知っておこう。ということをまとめました。が、その前に僕がエスプレッソに興味を持ったきっかけについて少しだけ語らせてください!
僕がエスプレッソに興味を持ったのはアレンジドリンクを作りたかったから
半年前からコーヒーの生豆を取り寄せて自家焙煎して、グラインダーで挽いて、ハンドドリップで毎日1-2杯のコーヒーを楽しんでいました。そしてコーヒーにハマって初めての夏。急速冷却のアイスコーヒーや水出しコーヒーを楽しみつつ、ドリンクメニューのレパートリーをふやそうかなぁと本を読んでみました。

あることに気が付きました。それは「エスプレッソを使ったアレンジドリンクが多い!」ということ。

アレンジドリンクやるならエスプレッソがあったほうが幅が広がるんだなぁってなんとなく気づいたのでした。
エスプレッソを使うドリンクは想像以上に身近にあった
僕は「エスプレッソって少量の苦いコーヒーをくいっと飲むアレ」ってイメージでした。サイゼリアとかドリンクバーのエスプレッソはよく飲んでいましたが正直美味しいと感じたことはなかったです。苦さが癖にはなりましたが。でも実はエスプレッソ単品ではなく他のドリンクに混ぜてたくさん飲まれていたのです。
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ところで皆さんはカフェに行ったらどんなドリンクメニューを頼みますか? 僕はよく「カフェラテ」や「カプチーノ」「キャラメルマキアート」を注文します。甘くて特別感があるから。
実はこれって「全部エスプレッソが入っているドリンク」なんだって知っていましたか?恥ずかしながら僕は知りませんでした。僕は知らぬ間にエスプレッソを飲んでいたのです!

カフェオレはドリップコーヒーとミルク。カフェラテはエスプレッソとミルクってわけですね。
この瞬間に「あーエスプレッソも使えるようになりたいわー」ってなったのです。
そもそもエスプレッソって普通のコーヒーと何が違うの?
ここではざっくりとだけ。普通のコーヒーとエスプレッソの違いとは?スタンダードな「ドリップコーヒー」
普通のコーヒーといえば「ドリップコーヒー」です。高い機械を買わなくても、ドリッパーとペーパーフィルターとコーヒー粉があれば飲める嗜好品。コーヒー豆の上からお湯を注ぎ、重力で水が落ちるとコーヒー粉から成分が抽出されます。
飲食店に言って「コーヒー」と注文するとまず間違いなくドリップコーヒーが出てきますね。水分が多く、すっと飲みやすいしアイスコーヒーにしても美味しい!日々の癒やしです。
高温・高圧で成分を抽出する「エスプレッソ」
エスプレッソは「高温・高圧でコーヒーエキスを引き出す抽出方法」です。
「高圧」がキモ。
エスプレッソでは「細かい粉から一気に美味しい成分だけを抽出する」為に、細かくてぎっしり詰まったコーヒー粉に対して圧力というパワーで無理やり解決する脳筋。
味について。エスプレッソの味は「ドリップコーヒーよりも濃厚でドロっとしたコクや甘さが感じやすい」です。
文字では何文字書いても伝えられないので、ぜひ本格的なお店で本物のエスプレッソを味わってみてください。間違ってもサイゼのドリンクバーのエスプレッソとは違います。
エスプレッソマシンについて雑に紹介する
エスプレッソには「高圧」が必要です。具体的には9気圧くらい。なので機械が必要です。家電量販店で店員さんに「エスプレッソマシンください」といえばOK。国内で家庭用となると、特にこだわりが無ければデロンギのエスプレッソマシンから選ぶことになります。
エスプレッソマシンの家庭用と業務用の違いは?
最初にエスプレッソマシンには家庭用と業務用があります。家庭用は1-20万円くらい。業務量は10-200万円くらいのレンジです。値段は置いておいて、家庭用と業務用で大きく違うのは以下2点。
- 1日に作れるエスプレッソの杯数
- スチームミルクのポンプ
つまり家で一日2杯くらいエスプレッソを飲むなら家庭用マシンで十分です。
ただ、家庭用と業務用で大きく違うのが「スチームミルクのポンプ」です。デロンギなどの家庭用エスプレッソマシンはミルクのスチームの気圧が低い(弱い)のです。
ポンプが弱いと何があるのか。答えは「スチームミルクを作るのに時間がかかる」ということ。時間がかかると「スチームの水分が長時間ミルクに加水される」ので、結果ラテ自体が水っぽくなってしまう。またエスプレッソを作った後にすぐにミルク用のスチームが出せないのでラテを作る場合時間がかかってしまうのです。
エスプレッソマシンの種類は?
エスプレッソマシンにはいくつかタイプがあります。ここでは代表的な3つを紹介。- 全自動:コーヒ豆と水を入れてボタンを押すだけでエスプレッソが入る
- セミオート:粉を挽いてセットするのは自分。その後ボタンを押すと機械が高圧で抽出してくれる
- ハンドプレス:お湯を沸かして粉をセットして高圧で抽出する工程全て自分でやる。ハンドルをぐいっと引くことで圧力を出す
全自動・セミオート・ハンドプレス。選ぶならどれ?
エスプレッソマシンを選ぶなら、僕は以下で選ぶのが良いと思っています。・エスプレッソを手間ひまかけずに飲みたい→全自動
・豆の引き具合や粉を詰めたりとバリスタみたいに使いたい→セミオート
・手間はかかるけど手動でこだわってみたい→ハンドプレス
普通の人が合理的に考えたら「全自動一択」だと思います。簡単だし味も安定しているし手間もかからないし時短になるし。

・・・でもエスプレッソってある種の芸術というか作る過程も楽しむものという捉え方をする人も多いのです。なので「全自動ってなんか味気ない」と感じる人も多いのではないでしょうか?

好きなコーヒーグラインダーで粒度を決めて、適切な分量をタンパーを使って自分で詰め、抽出する。自分で調整できる領域(パラメーター)が増えることでエスプレッソはただの飲み物から創作物へ昇華します。
そしてセミオートでも物足りなくなったらお湯の温度や圧力のかけ方などを自由にできるハンドプレスタイプを選ぶのも良いかもしれません。

人間が圧力をかけるので練度や時間がかかりますが、自分だけのドリンクが作れます。
エスプレッソ専用のグラインダーが必要!!
実はエスプレッソマシンを買っただけでは実はエスプレッソは飲めません。エスプレッソ専用のグラインダー(豆を砕く機械)も購入する必要があります。
というのもエスプレッソではドリップコーヒーと比べてかなり細かくコーヒー豆を挽く必要があります。具体的にはこのくらい。公園の花壇の土より下手したら細かいくらいの粒度です。

「あ、うちにコーヒーグラインダーあるよ!細挽きできるよ!」と思うじゃないですか。
エスプレッソって豆の種類や鮮度、そして粉の粗さをほんの少し変えるだけでエスプレッソの落ちるスピードが変わり、味が変わるのです。なので「粉の粒度調整」が必須。エスプレッソでは通常のグラインダーの「細引き」周辺の粒度を20分割するくらいマクロな単位で変更できないと行けないのです。
つまり「エスプレッソ専用のコーヒーグラインダーが必要」ってコト。
もちろん今使っている汎用グラインダーでも行けるかもしれませんが、エスプレッソを追求することになると粒度で調整するので確実に専用グラインダーが必要になってきます。
マキネッタは厳密にはエスプレッソではない
「マキネッタ」「ビアレッティ」などの単語を聞いたことはありますか?これはモカポッドと呼ばれるコーヒー器具。これに粉と水を淹れて直火で温め、水蒸気を利用してコーヒーを抽出します。
マキネッタは「エスプレッソの一種」として語られることが多いですが、実は違います。なおAmazonの商品欄で当たり前のようにエスプレッソメーカーと書かれているので騙されても仕方ないです。
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理由ですが普通のエスプレッソマシンは9気圧出るのに対しマキネッタで発生するのは2気圧程度。そもそも水蒸気から抽出しているので仕組みもエスプレッソとは違いますが。。。
エスプレッソではないですが、マキネッタ自体は美味しいです。粉っぽいのでミルクなどで薄めてのむ前提です。イタリアの家庭ではみんなマキネッタが家にあるらしい。
価格も(エスプレッソマシンと比べたら)安いのでドリップコーヒーのネクストステップとしてモカポット、ありだと思います!
まとめ
エスプレッソとは何?普通のドリップコーヒーとの違いなど、わかりましたか?「エスプレッソが好き」と一口に言っても飲むのだけが好きなのか、作る工程や試行錯誤も好きなのかで購入すべきマシンは変わってくるかなと思います。
とはいえ、エスプレッソってなかなか飲む機会ってない気がしています。
この記事を読んで「エスプレッソにチャレンジしたい〜」と思った方は、まずはカフェで美味しい本物のエスプレッソを飲んで見てください。ラテでもよいです。
エスプレッソの味が気にったらぜひ、機械導入も検討してみてはいかがでしょうか。
こんな感じ。