ラテはエスプレッソで出来ている

コーヒーやエスプレッソにまつわるブログ

【1ヶ月レビュー】BODUM BISTRO(ボダム ビストロ)コニカルグラインダーの良いところ悪いところ

こんにちは。

コーヒーにハマり、1ヶ月前にコーヒーを挽くグラインダーをアップデートしました。

・・・選ばれたのは「BODUM BISTRO(ボダム・ビストロ)でした。」

Bodum Coffee Grinder Bistro

購入してから1ヶ月経過し、このグラインダーでドリップコーヒーや水出しコーヒー、そしてエスプレッソまで一通り試してみたのでレビューします。またこの記事で紹介したOceanrichのコーヒーミルと勝負させてみたので記事最後に載せてます。

ボダムとoceanrichで挽き比べ・・・

初の本格的なグラインダー。楽しみ!!

BODUM BISTROを一ヶ月使ってわかったことをレビュー

まずはBODUM BISTROの紹介から。

BODUM(ボダム)はキッチン用品や食器類をメインとするデンマークのメーカーです。僕が初めてBODUMを知ったのはダブルウォールグラス「PAVINA」。

ダブルウォールグラス PAVINA

定価で1つあたり1000円くらい(高い!)なのですがコストコで6個入2600円がよく売られています。僕もコストコで購入しました。飲み物がきれいに見えるのでSNS映えするグラスですね。

グラスだけでなく、ボダムはコーヒーや紅茶関連の商品も有名です。特にフレンチプレス機器は「ボダムがフレンチプレスをヨーロッパに広めた」と言っても過言ではないくらい有名らしい。実際、ボダムのフレンチプレスのラインナップは非常に多いです。

一つの製品だけでもカラバリたくさん

僕はフレンチプレスマシンは持っていないのですが、買うならボダムかなぁと思っています。

ボダムのグラインダー「ビストロ」には二種類ある

そんなコーヒーのこだわりがすごいボダムから出ているコーヒーミルもといグラインダーが、BODUM BISTRO(ボダム ビストロ)です。

「ビストロです。」と一口で書きましたが、実は二種類あります。

コーヒー豆のホッパーがモデル(高い)と水筒みたいなモデル(安い)の二種類

2つの大きな違いはブレード形状。高いほうがコニカル式という円錐ギアですり潰すタイプで、安い方はブレード式という鋭いブレードがプロペラみたいに回転して豆を砕きます。

僕が選んだのはコニカル式(高い方)です。理由はコニカル式の方が粉の粒の均一性が高くてコーヒーの味がしっかりでるから。そして筐体が大きい分コーヒーを挽く時間が早いと思ったからです。

公式ページのでは「低速で回転するため騒音が小さい」「摩擦熱の発生が少なくコーヒー豆の香りや風味を損なわない」と謳われていました。

実際どうでしょうか?

BODUM BISTROコニカルグラインダーのレビュー

Amazonでポチっとして翌日に届きました。

BODUM BISTROの外箱はこんな感じ

海外製品のこの背景黒での透明プラスチックの表現が本当好き。かっこいい。箱から出して組み立てると・・・・

アンボックスした図

ボディの質感はプラスチックですが安っぽい感じはしないですね。結構深い黒でテカテカしているのでちょっと触ると指の油分や指紋が残るくらい。

パーツはあまり分解できません。ホッパー部分とコニカル刃のメス部分と粉をキャッチするストッカーの4つ。

構成は4パーツとシンプル


ホッパーの透明のプラスチックは適度に分厚いので安心感じありますね。蓋には一周シールがされており、はめるのに少しコツが必要。が外気を防いでくれるのでホッパーとして使うなら嬉しいポイント。

コーヒー豆のホッパー

ホッパーのふたには目的ごとの分量と挽く時間が書かれていますがちと見にくいかな。

次にコニカル刃を見ていきましょ。

コニカルとは円錐という意味。円錐状の刃(オス)とその周りにあるメスの刃の隙間の距離で粉の粒度を決めます。

コニカル(円錐)刃のオス
コニカル刃(メス側)は取り外せる

セットは簡単でメス刃を上にセットするだけ。見ればわかる。

コニカル刃(オスとメスが合体した図)

コニカル刃が完成したら、ホッパーを本体にセットしましょう。

ホッパー下部についている赤いインジケータを本体の粒度メーターの一番右の○に合わせてすっと下ろすと取り付けできます。

一番右の○めがけて差し込む

差し込んだらくいっと回すことでホッパーが固定されます。

本体の説明もしてしまいます。手前の丸いタイマーでグラインダーを動かす時間を決め、小さいボタンを押すとスタートします。稼働限界時間は最大20秒。

手前がタイマーで右がスタートスイッチ

粒度調節も簡単。透明のホッパー本体を回すことで「フレンチプレスからエスプレッソまで」調整可能。無段階調整なのでクリック感はありません。最初ホッパーを回すという概念が理解できず粒度調整できなくて泣きそうでした。

エスプレッソならここ

裏返して見ましょう。電源ボタンは底部分から出ています。本体に切り欠きがあるのでコードを潰さないで配線できるのはうれしい。

ケーブルは収納しやすくなっているのが地味に嬉しい

コーヒー粉が出てくる穴も一応紹介。

粉が落ちてくる穴

構成はこんな感じ。シンプルなのですぐ理解できると思います。

ボダム ビストロを使ってコーヒーを淹れてみよう

では実際にコーヒー豆を挽いてみましょう。

ドリップコーヒーはここが基準になる

粒度を決めたらコーヒー豆を測ってホッパーに入れます。

今回は20gでドリップコーヒーに挑戦
ホッパーに20g入れた図

豆をセットしたらホッパーの蓋をして電源ONにします。まだグラインダーは動きません。

電源がONだとランプが点灯する

これで準備はOK。挽く時間を10秒にセットしたらスタートボタンを押します。

小さい電源ボタンを押すとスタートする

マシンが「ガガガー」っと動き、あっという間に粉を挽いてくれます。かなり早いと感じました!!

コーヒー粉ストッカーの様子

メッシュもいい感じに揃っていますね!!コーヒー粉を移してみると粉が静電気で残ることもなくキレイにほぼドリッパーに落とすことができました。

多少粉が残ったけど誤差レベル

粉ストッカーは毎回洗うつもりなので全然OKです!

コーヒーミルoceanrichとBodum Bistroで比較してみた

僕が最初に購入したのがセラミック臼式の小さいマシン「oceanrichの電動コーヒーミル」です。以下記事で徹底的にレビューしました。

lattespresso.com


上記ミルと比較してみます。

ボダムとoceanrichで挽き比べ中・・・

結論からですが、ボダムビストロはocenrichよりも10倍以上早かった!!

・・・3倍ではなく10倍です。マジです。

結果はこんな感じ。


oceanrich G1 1分44秒
ボダム BISTRO 9秒
ボダム早すぎワロタ

挽いたのはコーヒー豆20gでメッシュはoceanrichの5段階厨2番目に細かい粒度。ボダムはその粒度に目視で合わせました。

ocenrichをずっと使っていた僕からしたらボダムは魔法かと思うほど早く、笑っちゃいました。

メッシュはこんな感じ。

左Oceanrich、右BODUM
oceanrichで挽いた粉
右Bodumで挽いた粉

スピードだけでなく、粉の揃い具合もボダムの圧勝です。(写真でミルとややBODUMの方が細かいのでもっと同じに揃えていたらもっとスピード差があったはず)

ということで、oceanrich使っていてもっと早くて良いグラインダー探しているのであればボダムはおすすめできます

ボダム ビストロでエスプレッソも抽出できた

エスプレッソってかなり粒度が細かくないと抽出できずに水っぽいエスプレッソ?になってしまいます。

これはハンドプレスタイプの「Flair Espresso」ではありますが、しっかり9気圧で35-45秒で抽出することができました。

エスプレッソも行ける

なお粒度設定は一番細かいアイコン(ポルタフィルターのアイコン)を更に奥まで回しました。裏設定というか限界まで細かくしてください。

[caption id="attachment_4958" align="alignleft" width="1024"] ボダムで限界まで細かくした粉[/caption]

普通に美味しいエスプレッソできますよ!

ただしエスプレッソの微調整は無理

「エスプレッソレベルの粒度で挽けるよ!」というのは間違いない。

ただ、それだけです。

エスプレッソでは豆の種類や品質によって粒度を細かく調整します。が、このマシンでは「もっと細かく引きたい」と思っても限界が上記写真なのです。そして「あと少しだけ粗くしたい」という微調整もできません。あくまで「エスプレッソレベルが挽ける」というところまでです。なのでこのマシンでエスプレッソやるなら粉の粒度に合わせてタンピングをぎっちりやる。などするしかないです。

これ以上粒度を細かくするのは無理だし、微調整もできません。なのでエスプレッソメインで使うならこのマシンはやめた方が良いです。

ボダム ビストロの気になったところ

ボダム ビストロの良いところはもう伝わりましたよね?「早い」「メッシュが結構整っている」あと「エスプレッソも抽出できるレベル」がポイントでした。

でもみんな知りたいのはネガティブなポイント。CONsですよね?

僕は大きく3つ気になることがありました。

  1. 稼働音がかなりうるさい
  2. 残った粉をキレイに掃除できない
  3. ホッパーはいらない

1. 稼働音がかなりうるさい!

このマシンうるさいです。

もともと使っていたoceanrichのミルは高温だけど音量自体は大きくない感じだったのですが、このボダム ビストロは「芯のあるうるささ」っていう感じ。

ocenrichは「ウィウィウィウィウィウィ」って感じなのに対してボダムは「キュワワワワワワワワワワワワワワン!」って感じ(伝われ)

証拠として、家の1歳になったばかりの赤ちゃんがお昼寝中に動かしてもoceanrichでは起きなかったのに対し、ボダムでは一瞬で音に驚いて起きてしまいました。妻からは睨まれるというトラウマ体験となってしまったのでこの精神的苦痛でボダムに慰謝料を請求したい

パーツが大きい分芯のある音になるのか?

普段は気にならないですが、夜に動かすのはちょっと気を使います。

音については人それぞれなので気にならない人もいるかもですが僕はかなり気になりました。

2. 残った粉をキレイに掃除できない

コーヒーを挽いたときに、機械に粉が残るとなんとなく嫌ですよね?

せっかく挽きたてのコーヒーを楽しみたいのに古い粉だとテンション下がります。実際、コーヒー粉ってかなりすごい勢いで酸化が進むそうです。

このボダム ビストロはホッパーがあったりマシンの構造が大きいこともあり結構コーヒー粉が残ります。

シンクでグラインダーを斜めにして軽く叩いたら出てきた粉

マシンを叩くとドサッと出てくるので多分2-3gくらいある印象。業務用なら次のコーヒーをすぐ出すので気にならないかもですが、一日数杯だと気になります。でも毎回グラインダーを持ち上げてシンクでトントンしたくないです。

ちなみに、コニカル刃部分はこんな感じ。

20g挽いたあとのコニカル部分

ちなみにこの部分は水洗い不可。壊れます。

メス側を外すとこんな感じ

フーっと息を吹きかけるとすごい勢いでコーヒー粉が上がってくるので目が死にます(経験談)

コニカル刃(メス)は外して洗うことができますが、水洗いは禁止(錆びるから?)されていますので筆なのでそっと粉を払い落とす感じ。正直めんどくさいし落としきれないです。

このように、「本体に粉が割と残る」「コニカル刃の微粉をキレイに洗えない」のがストレスでした。

oceanrichでは「セラミック刃なので粉砕部分全部水洗いできた」「微粉もキレイに洗い流せた」のでそれが当たり前の感覚になっていたのでやや特殊なのかもしれません。

あ、ホッパーについては取り外しできるので洗うことができます。気持ち程度ですが微粉やカスが残るので気になる人は毎回洗いましょう。

3. 大きいホッパーいらない

コーヒー豆のホッパーってお店のコーヒーマシンみたいでかっこいいですよね。

ホッパーを豆で敷き詰めたい!

でもね?

家では色々な豆を焙煎してちゃんと専用のキャニスターで管理しているんです。なのでその日の気分で豆の種類を選びたいんですよ。なので一種類の豆だけをホッパーに淹れることはまずないのです。

このマシンの構造上、ホッパーがないと20gですら挽くことができないのでしゃあないのですがこの半分の容量で十分だから!!ってなりました。

一応ホッパーの蓋にシーリング加工されているので密閉はされます。なので「コーヒー豆は基本一種類しか買わないよ」っていう人ならこれはむしろメリットになるのかもですが、僕は結局毎回スケールで重さを測って挽いているのでマイナス要因でした。

この製品自体、そこまで大きいわけではないですが少しでも高さを抑えられたほうが僕は嬉しいなぁ。

まとめ

BODUM BISTRO(ボダム・ビストロ)コニカルグラインダーを一ヶ月使って気づいた感想でした。

前に使っていたoceanrichの電動ミルと比べると異世界レベルのスピードで豆を挽くことができます。しかも無段階で粒度を変えられるので細かく調整できるしメッシュも割と揃っていて良いグラインダーだと感じました。試していないですがフレンチプレスとかコーヒー粉が荒いパターンも得意なはず。この大きさのコニカルグラインダーで1万円切るのでコスパ高いと思います。

ただ清掃についてはやや大変だったり音がうるさかったりするのでそこらへんは覚悟?が必要かもしれませんね。あとエスプレッソをガッツリやるとなると微調整がほぼできないのでエスプレッソ用のグラインダーではないです。

デザインもモダンなのでフレンチプレスやドリップコーヒーをメインにする人にはおすすめできる商品です。

こんな感じ。