こんにちは。ぼっちバリスタです。
EUREKA(エウレカ)社のグラインダー「Mignon Silenzio(ミニヨン・シレンジオ)」を購入して一ヶ月が経過しました。特に使用感に変化はなく、微調整がやりやすくて静かなので気に入っています。
使用感に変化はないのですが、一ヶ月経過したので興味がてら分解清掃を実施しました。
エウレカ「Mignon Silenzio」の簡易分解清掃方法と注意点
エウレカ社のMignon(ミニヨン)シリーズはモデルごとに多少の差はありますが基本的なグラインダー部分はほぼ同じです。
ミニヨン・シレンジオの分解・清掃方法は公式のこの動画でわかりやすく解説されているのでチェック。英語がわからなくても動画を見てればほぼ問題なく出来ます。
正直、上記動画で十分理解できると思います。が、素人が実際にやったらどうだったのかをメンテナンス方法をメモがてら紹介します。
1ヶ月使ったミニヨン・シレンジオ
気づいたら1ヶ月経過してしまいました。

ふとホッパーを外してグラインダーの中を覗くと結構コーヒーのカスやカケラが残っており、なんとなくメンテナンスしたくなりました。

本体の中身をキレイにしても一度使用すればまたすぐに元通りになるのはわかってるけど、何か発見があるかもしれない。1ヶ月で何か変わっているかどうかみてみる意味でもやってみましょう!
掃除機があるとかなり楽
グラインダー掃除の前に。掃除機を、できればコードレスタイプのものを用意しましょう。グラインダーの粉を吸い取れるとかなり作業が捗りますよ!

特にこのマキタの掃除機はコードレスタイプではかなり吸引力が強いのでおすすめしたい。
ミニヨン・シレンジオの分解・清掃方法
まずはホッパーを外しましょう。外したホッパーは水洗いでキレイにします。洗剤は使わなくて良いです。

そして本体を持ち上げで背面を手前に向け、赤いEUREKAのロゴを外します。


手で軽く引っ張ればストンと取れます。爪を折らないようまっすぐ引き抜きましょう。

ロゴを外すと隠れていたネジ頭が見えるのでドライバーでネジを緩めます。

ネジを外すと、上部のメッキパーツが外せます。ゆっくり持ち上げましょう。


まずはフラットディスク上下を清掃する
リング状のフラットディスク(上部)を外します。3箇所のボルトを緩め外します。この手のネジは1ずつ外すのではなく、一本緩めたら次って感じで3本とも緩めてから外すようにします。これは一本のネジに負荷が行かないようにするため。
ここで注意!!
勢いよくネジを外すと間違って中にネジを落としてしまう可能性があります。内部は暗く、万が一ねじが落ちたら本体をひっくり返さないと取れないです。また何かの拍子で奥に落ちると取れなくなるかも。。。そうなったら最深部まで分解することになるのでめんどくさいです。ネジ先端に磁石がついているドライバを用意し、指で緩められるところまでドライバを使い、最後は指で緩めて外しましょう。

ねじが外れました。これでフラットディスクを持ち上げれば簡単に外れます。

上部ディスクを外すと写真の通り上下のディスク周辺にはコーヒー粉が付着しています。部分的には固着しており掃除機でも吸えないくらいしっかりと張り付いていました。上下それぞれのフラットディスクを掃除機で吸い込んだあとにハケや筆でキレイに清掃します。
上フラットディスクのビフォアフター


下フラットディスクのビフォアフター


下ディスクは特にですがなるべく掃除機で吸うと良いですね。僕は掃除機で吸いながらハケで粉を落として吸わせる作戦でだいぶ綺麗になりました。
綺麗になったディスクを観察してみましたが特に刃が削れていたり摩耗しきっているようには見えなかったので刃のメンテなどは行いません。

これでディスク部分の清掃は完了です。
ACEシステム部分とスライダー部分も清掃する
ここで終わってもよいのですがせっかくなので豆を挽いた後に通るACEシステム部分と、粉が落ちるスライダー部分もクリーニングしていきます。
そのためには正面パネルを外す必要があります。ねじ3本外すだけ。まずは正面のねじを探しましょう。


続いて、上部2本のねじを外します。

上記二本のネジを取り外すのは注意が必要です。フラットディスクの時と同じですが、ミスすると穴に落ちて非常にめんどくさくなるので慎重に!!磁石付きのドライバーを使いつつねじを手で触れながら緩めて最後は指で緩めて外しましょう。



力は特に必要ないので慎重に!!

これが挽いた粉が落ちてくるスライダー部分です。スライダーの上部にはゴムのカバーがついているので取り外します。


ゴムカバーを外すと、エウレカ社オリジナルの「ACEシステム」が見えます。

エウレカ社のACECシステムとは
エウレカが考案した「ACEシステム」とは、挽いたコーヒーのダマ発生を防ぎ、静電気を除去するシステム。ダマはコーヒー抽出の際に均一性を損なうし、静電気も同様。特にコーヒーショップだと「安定」が大事なのでこの機能はうれしいのでしょうね。
こんななんてことない薄い金属パーツがコーヒー粉の静電気を除去したり粉のダマを減らしてくれる効果があるのは不思議です。
ACEシステムを外す
今回はこのACEシステムも外していきます。ネジを緩めればよいだけですがこのシステムの金属が非常に薄いので曲げたりしまわないよう注意。

ACEシステムを外したら、先端が尖ったアイテムでグラインド部分から残っているコーヒー粉を突っついて落とします。コーヒー粉は細かく式詰まっているので掃除機では吸引しきれませんでした。吸引しながら突っつくといい感じに清掃できました。
これで完了です。

各パーツをハケなどでキレイにしたら、あとは逆の手順で組み立てていきます。特にACEシステムの取付はやや難しかったので慎重に作業しましょう。ねじの取り付けではグラインダー本体の穴に落とさないよう注意してください。

パーツやネジが余らずに組み立てられたら完了です。

試運転しつつ、グラインダーの粒度が問題ないかチェックして完了。お疲れさまでした。
グラインダーのメンテナンスを実施して何か変わった?
メンテナンス後、特に味が変わったり粉にダマができたり逆にダマが消えたりと言ってことは特に感じませんでした。
大きな変化がないのでメンテナンスは不要だったのかもしません。でも古い粉や固まった粉を取り除いたおかげで事故を未然に防いだ可能性もありますし、何よりもメンテナンスすると気持ちが良いのでやってよかったって感じるのでこれからも定期的にメンテしていきたいですね。
まとめ
エウレカのグラインダー「MIGNON SILENZIO」のメンテナンスと清掃を実施しました。
冒頭の動画通り進めれば簡単ですが、グラインダーの内部にねじが落ちて救出不能になったりACEシステムを折ったり壊す可能性もあります。「軽くメンテ」のつもりがグラインダー修理につながるのは悲しすぎます。入手難しいパーツもあるので作業は慎重に進めましょう。(海外から買った場合は特に!)
そしてメンテするとわかりますが結構内部にはコーヒー粉が残っており、ところてん方式で出てくるので日にちが空いた場合には数グラムグラインドしてから使い始めた方がよさそうですね。最近シングルドーズのグラインダーもはやっているのでちょっとそわそわしてます。
こんな感じ。